ニキビは、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という炎症性の皮膚疾患の1つです。
皮脂の分泌が多すぎたり、毛穴の先が詰まり、毛穴の中に皮脂がたまることで始まります。

白ニキビは、ニキビの初期段階で、毛穴に皮脂がたまって表面の皮膚が少しだけ盛り上がった状態の発疹で白く見えます。
黒ニキビは、白ニキビが少し進行した段階で、皮脂が盛り上がり毛穴が開いて、空気と触れることで酸化して、発疹が黒く見えます。
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが悪化し、ニキビ菌が増殖することで炎症が起きている状態です。痛みがあり、赤くなります。
黄ニキビは、赤ニキビが更に激しく炎症し、化膿して膿が溜まっている状態です。膿で黄色に見えます。重症化すると、ニキビ痕ができてしまうおそれがあります。
ニキビの注意点
ポイント 洗顔
ニキビを悪化させないために、適切な洗顔で、毛穴詰まりの原因となる皮脂や汚れを、洗い流すことが大切です。
洗顔は1日2回、優しく泡で洗い、十分な水で洗い流します。ゴシゴシ強くこすったり、洗いすぎに注意しましょう。
ポイント 保湿
肌が乾燥していると、身体は皮脂を分泌し、乾燥を防ごうとするメカニズムが働きます。それにより毛穴詰まりを引き起こします。
また、皮脂と水分のバランスが崩れると、肌のバリア機能が低下しやすくなります。その結果ターンオーバー(代謝)が乱れます。
ポイント 紫外線
紫外線も皮膚のバリア機能が低下させ、乾燥しやすくなります。
日焼け止めは、刺激が少なく、肌にやさしい日焼け止めを選びましょう。
ポイント 刺激
ニキビは、触るだけでも刺激を与えてしまうことになるため、ターンオーバーが乱れ、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
手には細菌が多く付着しており、顔を触ることで手の細菌が顔につきます。その細菌が炎症を起こしてニキビになることもあります。
ニキビを潰すと、皮膚の表面だけでなく深い部分にまでダメージが及びます。また、周囲の正常な皮膚細胞も傷つけてしまいます。
ニキビを潰すことで炎症物質が周りに広がることもあり、潰す際の刺激でさらに炎症物質が分泌されてしまいます。
肌の炎症によってメラニン色素が過剰に生成され、茶色や黒色の色素沈着として跡が残ることがあります。
ポイント 生活習慣
偏った食生活はニキビを起こす原因の1つとなり、バランスの良い食生活をすれば、ニキビの予防に繋げることができます。
適切なビタミンを摂取すること、ストレスを抱え込みすぎないこと、アルコールの過剰摂取をしないこともニキビ予防に繋がります。
ニキビの治療
ニキビの治療薬 ベピオ

ベピオ(過酸化ベンゾイル)は、ニキビ治療に用いられる外用薬です。
海外では以前より使われていましたが、日本でも2015年にやっと保険適用になりました。
ニキビ菌への殺菌作用と、毛穴の詰まりを改善する角質剥離(ピーリング)作用の2つの働きを有します。
ベピオ®ゲル2.5%

ベピオゲルは1日1回、洗顔後にニキビのある部分とその周りに、こすらず優しく塗るのが基本です。
日光が当たると、乾燥や刺激などの副作用につながることがあるため、夜に塗ります。
ベピオゲルの副作用には赤みやヒリヒリ感、皮むけ、かゆみなどの症状が現れることがあります。
ベピオゲルには脱色作用があるため、髪や服につかないように注意が必要です。
ベピオ®ローション2.5%

ベピオローションは、液体タイプでより広い範囲に塗りやすく、乾燥しにくくなっています。
2023年に改良され、ゲルタイプより刺激が少なくなりました。使い方はベピオゲルと同じです。
新しい冶療薬
ベピオ®ウォッシュゲル5%

ベピオウォッシュゲルは、2025年6月に、いちばん新しいニキビ治療薬として、さらに改良されて販売されました。
ベピオ(過酸化ベンゾイル)シリーズは、非常に効果の高いニキビ治療薬です。
ですが、使用初期に赤みや皮むけなどの刺激が出ることがあり、治療の継続をあきらめてしまう方もいらっしゃいました。
ベピオウォッシュゲルは、短時間だけ薬を塗って洗い流すことで、肌への刺激をおさえながら効果を出すことができます。
1日1回、洗顔後にニキビのある部分とその周りに、優しく塗ってから5〜10分おいて洗い流すだけ。
肌に長時間薬が残らないので、ヒリヒリ感などの副作用が出にくい。
これまでのベピオシリーズは、12歳以上が対象でしたが、9歳以上の方に処方できる。

