巻き爪は、爪の端が内側に巻き込んだ状態になることで、痛みを伴い、多くは足に起こります。
爪の下や周りの皮膚を傷つけやすいため、悪化すると細菌感染を起こすことも多く、早めの受診をおすすめします。
陥入爪は、爪の角が皮膚・皮下組織へ刺さって食い込んでしまう状態で、ひどくなると化膿も起きてしまいます。
原因は、間違った爪の切り方をしている、自分に合わない靴を履いている、爪によくない歩き方をしているなど、
爪に加わる力のバランスが崩れることです。
巻き爪にならないように気を付けるポイント
ポイント 深爪をしない
深爪とは爪を深く切りすぎ、指先の皮膚や、爪床(そうしょう)が露出してしまっている状態のことをいいます。
爪床とは、爪の下のピンク色の皮膚のことで、とてもデリケートな部分です。巻き爪、陥入爪の原因になります。
ポイント 自分の足に合った靴を選ぶ
高いヒールや足先がキュッと締まった靴などを履いていて、足に痛みを感じている方は注意が必要です。
つま先にゆとりがないと、歩くたびに足が靴にぶつかって爪に負担がかかってしまいます。
ハイヒールを履くと足先に過度な負担がかかります。ヒールは、2、3cmまでの高さにとどめるよう心がけてみてください。
ポイント 正しい歩き方
爪に正常な圧力をかける正しい歩き方は、以下のポイントです。
@ 背筋を伸ばして正面を向き、足をまっすぐ前に出す
A 踵から着地して、足の裏全体に体重をかける
B 足指をしっかりと使い、親指側に重心をかけるように意識する
巻き爪の治療
テーピング法
くい込んでいる爪に弾性絆創膏・伸縮テープを貼り付けます。
弾性絆創膏を引っぱりながら、らせん状に足の指に巻き付け固定します。
爪と皮膚の間に隙間を開け、爪からの刺激を減らして痛みや炎症を軽減し、
爪の正常な再生を助ける方法です。
コットンパッキング法
コットンを小さくちぎって丸め、ピンセットで爪と皮膚があたる箇所に挟みます。
継続して処置していると、爪の食い込みがゆっくり和らいでいきます。
ガター法
爪が皮膚と接しないように、爪にチューブをかぶせて皮膚を保護する方法です。
縫合糸、もしくはジェルネイルで固定します。
巻き爪治療機器
巻き爪マイスター(コイルバネ)
専用の治療機器を装着して、2〜3ヶ月間様子を見ます。
爪の改善具合や装置の交換の必要性などを確認させて頂きます。
新しい冶療薬
リネイル®ゲル
リネイル
®ゲルとは、有効成分アセチルシステインが、爪を軟らかくすることで、爪矯正具の治療効果を高めます。
塗布から約24時間で爪の軟化は完了し、その後リネイル
®ゲルを洗浄することで、爪は数日かけて再び硬化します。
爪矯正具の働きにより、平たんになったまま爪が再硬化するため、再び巻きにくい爪になることが期待されます。
今まで矯正具だけでは難しかった巻き爪の方への矯正が期待できます。