● 巻き爪治療

巻き爪は、爪の端が内側に巻き込んだ状態になることで、痛みを伴い、多くは足に起こります。
爪の下や周りの皮膚を傷つけやすいため、悪化すると細菌感染を起こすことも多く、早めの受診をおすすめします。
陥入爪は、爪の角が皮膚・皮下組織へ刺さって食い込んでしまう状態で、ひどくなると化膿も起きてしまいます。

原因は、間違った爪の切り方をしている、自分に合わない靴を履いている、爪によくない歩き方をしているなど、
爪に加わる力のバランスが崩れることです。








巻き爪にならないように気を付けるポイント

ポイント 深爪をしない
深爪とは爪を深く切りすぎ、指先の皮膚や、爪床(そうしょう)が露出してしまっている状態のことをいいます。
爪床とは、爪の下のピンク色の皮膚のことで、とてもデリケートな部分です。巻き爪、陥入爪の原因になります。


ポイント 自分の足に合った靴を選ぶ
高いヒールや足先がキュッと締まった靴などを履いていて、足に痛みを感じている方は注意が必要です。
つま先にゆとりがないと、歩くたびに足が靴にぶつかって爪に負担がかかってしまいます。
ハイヒールを履くと足先に過度な負担がかかります。ヒールは、2、3cmまでの高さにとどめるよう心がけてみてください。


ポイント 正しい歩き方
爪に正常な圧力をかける正しい歩き方は、以下のポイントです。
@ 背筋を伸ばして正面を向き、足をまっすぐ前に出す
A 踵から着地して、足の裏全体に体重をかける
B 足指をしっかりと使い、親指側に重心をかけるように意識する


巻き爪の治療

テーピング法
くい込んでいる爪に弾性絆創膏・伸縮テープを貼り付けます。
弾性絆創膏を引っぱりながら、らせん状に足の指に巻き付け固定します。
爪と皮膚の間に隙間を開け、爪からの刺激を減らして痛みや炎症を軽減し、
爪の正常な再生を助ける方法です。

コットンパッキング法
コットンを小さくちぎって丸め、ピンセットで爪と皮膚があたる箇所に挟みます。
継続して処置していると、爪の食い込みがゆっくり和らいでいきます。

ガター法
爪が皮膚と接しないように、爪にチューブをかぶせて皮膚を保護する方法です。
縫合糸、もしくはジェルネイルで固定します。

巻き爪治療機器
巻き爪マイスター(コイルバネ)

専用の治療機器を装着して、2〜3ヶ月間様子を見ます。
爪の改善具合や装置の交換の必要性などを確認させて頂きます。










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